プレスリリース(子どもが飲みやすい薬の開発へ 「甘味」の情報を活用し、医薬品の「苦味」を予測するAIを開発)
2026.08.19
お知らせ
子どもが飲みやすい薬の開発へ 「甘味」の情報を活用し、医薬品の「苦味」を予測するAIを開発
このたび、生体制御学講座 岩田教授の研究チームの研究成果が鳥取大学のプレスリリースとして公開されました。
本研究では、医薬品の「苦味」を、化学構造の情報だけからAIが予測する技術を開発しました。特に、苦味の予測に加えて「甘味」の情報も同時に学習するマルチタスク型のグラフニューラルネットワーク(GNN)を用いることで、従来の単一タスク型モデルよりも高い予測性能を実現しました。
小児用経口医薬品185化合物を用いた外部検証では、苦味が報告されている157化合物のうち139化合物を正しく検出し、
・感度:約89%
・適合率:約90%
・F1スコア:約89%
という高い性能を示しました。さらに、化学構造の類似性だけでは苦味を単純に説明できないことも明らかとなり、AIが複雑な分子構造と味覚の関係を学習していることが示されました。
本技術により、実際に味を評価する前の段階で、苦味を持つ可能性の高い医薬品候補を効率的にスクリーニングできるようになります。特に、苦味が服薬の大きな障害となる小児医薬品の製剤設計や服薬しやすさの改善への応用が期待される成果となりました。
医学部HP: